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お外だ!芝生だ!ムーちゃんBlog

ムーママの気ままな日記

ムーグ闘病記~お別れの日のお話し~

これまで何度も書こうとして書けなかったこと。
あの日のことを思い出すだけで、涙が止まらなくなり、
もう二度と書けないだろうと思っていました。

もう無理して書かなくてもいいだろう...とも思っていました。

ここからは、少し辛いお話になっちゃうかもしれません…。

もし、心苦しくお感じる方は、どうか読み飛ばしをお願いしますm(_ _)m


2014年12月25日(クリスマスの日)

この日はもうムーグは、朝から目が見えていない様子でした。

前の晩、とても苦しかったようで、夜中に何度も起きて、
お水をあげたり、さすったりしてあげたのを覚えてます。

朝10時。お水を飲ませようと注入器を持っていくと、
いつもだったら、目の前で注入器を見せるだけで
口をパクパクしていたのに、無反応…。

目は開いているけど、真っ直ぐ前を向いたままで、
名前を呼んで、ようやく頭を上げたものの、
私がどこにいるのか探している様子でした。

注入器をそっと口に入れてあげたら、ようやくお水だって
わかったみたいで、美味しそうに飲んでいましたが、
もしかして…、目が見えてないの?と、不安でした。


お昼頃。もう一度お水を飲ませようと、注入器を目の前に
持って行っていきいましたが、やはり無反応…。
「ムーちゃん、お水だよ。お水飲む?」と、声をかけたら、
前足を立てて頭を持ち上げたので、お水を飲ませようとしたら、
スーっとそのまま、気を失うように横に倒れかけたのです。

慌てて私は直ぐに注入器を口に差し込み、お水を飲ませました。
飲ませたと言うより、水を口に流し込んだという感覚です。
するとすぐに我に返ったように、お水をゴクゴク飲み出したので、
その時は、ホっと胸をなで下ろしましたが、
それからはもう心配で、心配で、しょっちゅう、
「ムーちゃん大丈夫?」って声をかけながら、頭を撫でてあげたり、
抱っこしてあげたりと、片時もムーグから目が離せませんでた。

5日ほど前から、全く食欲がなく、殆ど何も食べていなかったのも
気になっていました。 嫌がるムーグに、食欲はないけど、
口に小さくちぎったお肉を食べさせたり、人肌に暖めた牛乳に、
高栄養パウダーを混ぜて口に含ませたりと、少しでも栄養を
つけさせたいという思いと、一方で気を失わないように
刺激を与えなきゃ、という焦りもあったかもしれません。



もうお別れが近いことは何日も前からわかっていました。
首のリンパ節に転移した腫瘍は、抗ガン剤が飲めなくなってから
再び大きくなりだしたような気がします。
大きい腫瘍の周りには小さい腫瘍がぶどうの房のようにできはじめ、
アゴの真下、前歯のすぐ下あたりまで広がってきていました。
最初は右側だけだった首の腫瘍も、前日、左側にもあるのがわかりました。

でも、最後まで諦めずに、もしかしたらまた元気になるかもしれない、
という希望も捨ててはいませんでした。
クリスマスの日だったから、きっとサンタさんが願いを叶えてくれる…。
だって、パパがサンタさんにお手紙書いてくれたから。




夜8時40分頃。大きく肩で、ハァ-、、ハァー、、と一呼吸ずつ
苦しそうに息をしていたので、もう一度私は「ムーちゃん大丈夫?」と声をかけ、
頭を撫でてあげました。目はずっと開けたまま、前を見ていました。

「お水のむかい?」と声をかけた時でした。
母ちゃん、母ちゃん、抱っこして-!と、立ち上がり、
最後の力を振り絞るかのように私のほうへ向かってきたのです。
その瞬間でした、クゥ~~~~ンと大きな悲鳴をあげながら、
首がつったように大きく後ろへ仰け反り、呼吸困難となり倒れました。

私はすぐにムーグを抱き上げようとしましたが、全身に力が入り、
必死で呼吸をしていたので、大声で「ムーちゃん!ムーちゃん!」と、
ムーグに叫び続けながら、心臓マッサージや、背中を何度もさすり、
お父ちゃんを呼んで、口に酸素缶を充ててもらい、何度も何度も
ムーグの名前を叫び続け、何とか助けようとしましたが、
まるで水に溺れるかのように、少しずつ息を引き取っていきました。


ほんの7、8分の出来事だったと思います。


呼吸をしなくなり、心臓が止まったとわかった瞬間、
「ムーちゃん、ゴメン。助けてあげられなくて、ゴメン。
 抱っこしてあげられなくてゴメン。
 ゴメン。ゴメン。ゴメン。」

と、泣き叫びながら何度も何度も謝り続けました。
もう謝ることしかできませんでした。





ムーグが元気だった頃から、その日はいつかわからないけど、
最期は私の腕の中で、眠れように…というのが、
私の願いであり、希望であり、理想でした。

そうはならなかったけど、お父ちゃんもお母ちゃんも、
最後まで大好きなムーグの傍にいて看取ることができた。

ムーグも大好きなお家と、自分のお布団の上で、
お母ちゃんとお父ちゃんが見守っていたから、
少しだけ苦しかったけど、きっと安心だったよね。

ムーグがガンだとわかってから、何とか助けたくて、
ネットを検索してばかりいた時、ガンという病気が、
時に、大変な痛みをともなう惨いもので、
何日も何日も苦しむようなことがあれば、「安楽死
も覚悟しなければならない日がくるのではないかと恐れていました。

ムーグを安楽死なんて…、どんな事があっても絶対にできない…。
絶対にしたくない…。そんなこと考えるだけで心臓が張り裂けそうでした。
だけど、何日も何日も悲鳴を上げながら苦しむムーグを見ていたらわからない。
だから、「お母ちゃん、ムーちゃんを安楽死なんて、絶対嫌だからね」
と、何度もささやいた。

きっと、ムーグはその言葉がわかっていたんだね。
そうはならなかった。 病院の先生や支えてくれたお友達にも感謝です。
ムーグは何度も苦難を乗り越えて、奇跡を起こしてガンバってくれました。
本当によく頑張ったね。 ムーちゃん、ありがとうね。(;ー;)
12月24日のムーグ
~12月24日のムーグより~


つづく…。


今までたくさんの応援をありがとうございました!( ´ ▽ ` )ノ
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